「杜子春・南京の基督」(角川文庫・十七編の短編集より)
数々のエピソードを作った素戔嗚尊(スサノウノミコト)であったが、やがて櫛名田姫は先立ち、治めてきた世も譲った。余生を娘の須世理姫と島ですごしていました。
そこへ若者が現れる・・・という物語。
この作品を、挙式を控えた貴女に読んでもらいたいです。
父を早くなくした貴女に送ります。挙式の準備でいろいろ忙しいでしょうが、短編ですからすぐ読めてしまいます。
これは文化庁長官にもなった、著名な心理学者、故河合隼雄さんが嫁ぎ行く女性に必ず贈っていたというものです。
人間の奥深さを感じさせる、芥川らしい短編になっています。
そんなに有名な作品ではないです。角川文庫の短編集には入っていました。今ではネットの『青空文庫』から読むことができます。